私は病院にて整形外科疾患・スポーツ障害のリハビリテーションを行っている理学療法士です.見解を述べたいと思います.あくまで見解を述べるにとどめておきますので参考になさってくださるとよいかと思います.簡単にアドバイスをすると,症状から察して,おそらく必要なことは(1)肩関節のインナーマッスル(棘状筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋)のトレーニング,(2)フォームのチェック,(3)体の使い方 だと思います.(運動前のウォーミングアップ,運動後のアイシング,しばらくの安静期間を設ける事はもちろんです.)
(1)に関して,インピンジメント症候群に対して非常に有効的です.
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(2)に関して,例えば,肘が下がっていませんか?もしくは,手だけで打とうとしていませんか?手のひらを天井に向けて,腕を外側に肩の高さまであげて,肘を90°に曲げてください(力こぶを出すような姿勢).その姿勢のまま,握りこぶしで自分の後ろにノックしてみてください.それ以上肩が後ろには回りにくいはずです.その次に,肘をもっともっとあげて,後ろにノックしてみてください.先ほどより,手が後ろに回りませんか?このように,肘の高さで肩の可動域は変わります.つまり,肘が下がっていると,ストレスがかかりやすいのです.野球のピッチャー,テニスのサーブ,バレーボールのスパイクなどに共通して言える事です.
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(3)に関して,よく一般的にも言われている「体を使え」です.いわゆる肩関節でテイクバックをするのではなく(2)のことも考慮しながら肩甲骨の引き寄せや,体幹の回旋で,肩関節の可動域を代償し肩関節へのストレスの少ない状況を作ってあげるとよいでしょう.そのためには,基本的に,肩甲帯や体幹の筋力が基礎になくてはいけません.トレーニングしましょう.
サーブを打った日は家に帰ってから肩が痛く,痛みは1日くらいで引いてしまうとのことですが,症状からいって,繰り返しのストレスによる炎症症状でしょう.繰り返しのストレスによる障害は慢性化してしますのでご注意を.
腕をぐるぐるまわすと、たまにコキコキと骨がずれるよ� �な感覚があるとのことですが,これも,(1)に示したような,肩関節インナーマッスル機能不全による軽いインピンジメント症候群の特徴的な症状です.
以上のことから,(1)~(3)のトレーニングが有効的かと思われます.
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ストレッチに関してですが,全身の柔軟運動を定期的に行うのがよいと思われます.
ただし,特に女性で多いのですが,(2)のテストのときにもともとやたら肩が後ろに回ったり(他人と比べて),親指が自分の腕についたり,肩をあまりにも簡単に後ろに回すことが出来る人は,関節弛緩性という状態の可能性もあります.このような方は,肩を脱臼しやすかったり,関節が不安定なために(1)に示したインピンジメント症候群をきたしている事も考えられます(ルーズショルダー).このような方は関節が不安定なのですから,より不安定を招くであろう肩の回りをストレッチするのでなく,安定させるために(1)のトレーニングを中心に行うべきです.そして不安定な肩関節を代償するために,(2)(3)ももちろん行うべきです.
トレーニングにより効果が出る期間は,個人差・症状が出てから経過した期間,重症度にもよりますが,治療経験上,定期的なトレーニングを続けて2週~1~3ヶ月必要だと思います.
ながながと書いてしまいましたが,参考にしていただければ幸いです.
投稿日時 - 2005-09-14 01:09:36
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